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現金自動預け払い機(げんきんじどうあずけばらいき)、ATM(エーティーエム)、(、)は、通常、紙幣(及び硬貨)、通帳、磁気カード・ICカードの受入口、支払口を備え、金融機関や貸金業者、現金出納を行う業者の提供するサービスが、顧客自身の操作によって取引できる機械を指す。元々は都市銀行の店舗に設置され、普通預貯金の預け払いに用いられ出したが、今日、金融機関はもとより、小売店や公共施設などに幅広く設置されている。また、普通預金以外の取引や現金を介さない取引も広く取り扱うよう進化しており、自動取引装置、自動窓口機などとも呼ばれる。金融機関では一般に、店舗に設置している場合は「自動機」、その他の小売店や公共施設などに設置している場合は「店舗外」と呼称することが多い。 なお、現金の引出と残高照会のみを扱う機器は、現金自動支払い機(げんきんじどうしはらいき、キャッシュディスペンサー〔、CD〕)と呼ばれ区別されている(ただし、一般にはCD機も含め全てATMと呼称される事が多い)が、光ファイバー通信による処理能力の飛躍的な向上やコンビニATMなどの簡易型ATMの普及などにより、CD機の台数は2000年代以降減少している。台湾では、CD機にも看板には「ATM」と掲示されている。金融機関窓口の代用として設置されたことが始まりであることから、ATMの脇には、金融機関窓口と同じように、紙幣袋(現金を持ち帰るための封筒)が設置されていることが多い。 ==機能== ===主な取扱業務=== ATMでは、以下のような業務を扱う。 *預け入れ:預貯金口座への現金の預け入れ *貸付金の現金による返済 *引き出し:預貯金や貸付金の引出 *残高照会:預貯金残高や取引明細、相場情報などの照会 *通帳記入・繰越:預貯金通帳に記入されていない取引の記入・預貯金通帳の繰越 *振込(現金あるいはキャッシュカードを利用した振込) *振替(自己の預貯金口座の一方から引き出し、他の預金口座に預け入れる取引。金融機関によっては口座を作成した支店同士でないと取扱できない場合がある。但しゆうちょ銀行の場合、振替は電信振替で他者の口座宛へ送金する事を意味し、他金融機関宛の送金が「振込」となる) *キャッシュカードに登録した暗証番号の変更 *債券や外国通貨の購入申込 *宝くじ(ナンバーズなど)の購入。 *ATMの設置機関以外の金融機関の口座を使用する場合、主に預貯金の引出と預貯金残高の照会を扱っている。 上記の業務に必要な媒体を取り扱うため、紙幣、硬貨、通帳、帳票類、磁気カードなどの挿入・支払口と、案内や操作のための表示画面、操作鍵(キー)などを備える。近年のものは操作部に画面表示と一体化した液晶タッチパネルを採用したものが多い。硬貨については、運搬が困難なことや紙幣に比べて故障が発生しやすいため、一部のATMのみが対応しており、無人店舗やコンビニATMでは硬貨を取り扱わない場合が多い。ごく一部の金融機関のATMでは住所変更・届出の電話番号の変更もキャッシュカードで変更手続する事や、資料請求の依頼をキャッシュカード1枚でできる所もある。 なお、振り込め詐欺などにみられる、還付、払戻、返金などはATMを操作して相手が振り込む金を自分の口座で受け取るようなことは業務として含まれておらず、またそのような機能はATMに備わっていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「現金自動預け払い機」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Automated teller machine 」があります。 スポンサード リンク
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